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2025.01.30

持続可能なアジアの水産と海洋環境を実現する国際協働人材育成プログラム AFIMA Leaders Program 令和6年度 学生成果発表会

2024年夏に、長崎大学からAFIMA Leaders Programへ短期留学したのは4名でした。

マレーシアトレンガンヌ大学と釜慶大学校で学んだ成果を発表しました。それぞれの発表内容をご紹介します。

 

写真左から髙橋雄大さん、浦田智史さん、亀山優子さん、土田真平さん

 

 

 

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【釜慶大学校に約4ヶ月留学】

髙橋 雄大 たかはし ゆうだい

総合生産科学研究科 博士前期課程 1年

 

 

「 AI技術を導入した
  新しい水産加工の可能性 」

 

チェジュ島への乗船実習や、釜山の有名な明太子メーカーで取り組んでいる減塩明太子の独自製法技術、また、バナメイエビの人工飼育研究室の訪問など学びが多かったです。とくに、韓国で開催されている「World Ocean Forum」への参加は、人工知能(AI)を活用した海洋産業の革新や持続可能な発展についての基調講演があり、海と人間の関係におけるAI技術の可能性を今までよりもさらに高い解像度で理解することができました。釜慶大学校への留学は、世界の最先端技術を目の当たりにする絶好の機会だったと実感しています。

 

海洋に関する構想の共有や新技術の発表の場として、世界中から研究者や業界人が集まる「World Ocean Forum」へ参加しました。

 

 

釜山の有名な明太子メーカー「徳華フード」への実習見学。独自製法で減塩明太子の製造に成功。韓国内のみならず海外への輸出にも積極的で、日本ではセブンイレブンやイトーヨーカ堂が取り扱っています。

 

 

バナメイエビの水槽管理と解剖を体験。養殖に関する実験では、共食いが発生しないよう、エサの量を調節するなど、かなり大変であることを実感しました。

 

 

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【マレーシアトレンガヌ大学に約3ヶ月留学した3名】

 

亀山 優子 かめやま ゆうこ

総合生産科学研究科 博士前期課程 1年

 

 

 

土田 真平 つちだ しんぺい

総合生産科学研究科 博士前期課程 1年

 

 

 

浦田 智史 うらた さとし

環境科学部 環境政策コース 2年

 

 

 

「 海洋環境の改善は
  国境を越えて取り組むべき
  世界的な課題       」

 

留学先のマレーシアトレンガヌ大学は、マレー半島の東海岸に位置するトレンガヌ州にあり、野生の動物が多くとても自然豊かな場所でした。ここで、海洋微生物学やプロジェクトプランニング、リモートセンシング技術の仕組みなどを学びました。

 

迫力あるゾウと一緒に記念撮影

 

 

微生物の培養実験。水産学部の似たような微生物系の授業もありますが、そこではあまりやらなかった抗生物質の話などもありました。

 

 

プロジェクトプランニングは、何かプロジェクトを進めるときに必要な、計画の立て方を総合的に学ぶ授業でした。

 

 

カラフルで美しい熱帯魚「ベタ」の飼育実験は、毎日、朝から晩まで飼育実験場に通い、えさの量と種類によってベタの色や形が変わるのか実験をしていました。

 

 

Dr. Naim’s labでは、先進的な地理情報システム「ARCGIS」を使い、生息する海洋生物のデータをマッピング化する技術を習いました。

 

 

ビドン島への実習にも参加しました。島で過ごした楽しい時間は忘れることができません。

 

 

ビーチには海洋ゴミが漂着するため、みんなで清掃を行いました。

 

 

ルダン島へは日帰り旅行も。ビーチの美しさに驚きました。

 

 

 

地元の人たちと海浜清掃したり、授業や実習を通して生徒のみなさんと話したりしたことで、海洋環境の改善は国境を越えて取り組むべきだということを実感しました。また、マレーシアのトレンガヌ州という自然豊かで、野生の動物が常に身近にいる場所で生活を送ることができたことにより、自然環境への意識も強くなりました。さらに、イスラム教の文化が色濃い地域で生活をしたことで、異文化への理解や尊重して行動することなど、グローバルに活動するうえで重要なことを学ぶことができたと思います。